一番最初にハッキリと前置きをしておきますが、安全点検もせずに、このモトスキャナーで、エラーだけを都合良くリセットすることはお勧めしません。
それは、結果の悪かったテスト用紙を隠す子供と同じです。
先日、お客様から問い合わせがありました。
この2種類のアダプターはどう違うのか?
多くの方が勘違いをしているようです。右側のUniCarScan(黒)が、左のOBDLink LX(黄緑)の後継です。
基本的な機能は同じですが、将来的な拡張性(新しいモデルへの対応など)の観点から、後継機種のUniCarScanをメーカーに薦められました。
寄せられる問い合わせの中には、このテスターの用途を勘違いしている人もいます。
ちょうそど良い機会なので、モトスキャナーが何かを簡単に説明します。

ECUスキャンをするには、青い部分と赤い部分の両方が必要です。
上記のアダプターは、図の青い部分に相当します。バイクのECU(コンピューター)の中身を読み込むためのコネクターです。
そして、その読み取ったデータを表示するための端末が必須です。具体的には、専用アプリの入ったスマホ。図の赤い部分に相当します。(※モトスキャナーは主にBMWバイク専用です。他のメーカーには対応していません。)
OBDは標準規格化された物理コネクターの総称で、近年は車輌メーカーを問わず、同一形状のコネクターが自動車やバイクに装備されています。(コネクター形状を統一して、保守をしやすくするため。)
中には、車輌メーカーの思惑で、OBDとは異なる独自形状のコネクターを取りつける排他的、閉鎖的な例もあるようです。
OBDに取りつけるアダプターは、様々な種類が流通しています。安物買いの銭失いにならないように、慎重に調べて下さい。
ELM327は、標準規格化されたソフトウェア(アプリ)の総称と解釈して良いでしょう。ただし、メーカー、車種、年式、どの程度の読み込み、書き込みができるかは、アプリの種類によって異なるので、購入前に使う目的を明確にし、車輌との適合をしっかり確認しましょう。(この部分は、ダイアグノスティクス、または、ダイアグとも呼ばれています。要はテスターです。)
手に入れたアダプターとアプリが繋がらない、または、繋がっても思った通りの操作ができない場合、いくつかの原因が考えられます。OBD内部の部品、ケーブル、ELM327の相性が複雑に関係しています。ダメならさっさと諦めましょう。
当店が貸し出しをしているモトスキャナーは下記のように使います。
※レンタルパックには全てが含まれています。

希に、ECUの細部までまで自分好みに書き換えたい(コーディングしたい)といった野望を持った方がいますが、そういう方にモトスキャナーはお勧めしません。コーディングができる専用器をお買い求め下さい。
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