テネレ700でアクセルをガバッと開けるオーナーに不評なのがエアークリーナーの吸気問題です。
エアフィルターの上流に付いている空気を吸い込むL字のフタの部分をシュノーケル(別名エアインテーク)と呼びますが、これがエアーフィルターに流れる空気の道をややこしくしている。
なぜのような構造なのかは不明ですが、実際にそうなっているのだから仕方が無い。
高めのギアで走行中に、アクセルをガバッと開けた時に加速がもたつくのを嫌うのは私だけではないようです。
ネットで調べてみるといくつかの対応策が見つかりました。
空気の入る穴を大きくすれば、より多くの空気が入ってくるゼ!
そんな説もあるようですが、それはどうだか。(私見です)
この仮説を人間になぞらえると「鼻の穴が小さい人より、大きい方が優位」とも考えられます。
この問題は、鼻の穴の大小よりも、肺機能に依存するのではなかろうか。
そこで、実際に試そうと思ったのはエアフィルターユニット内の空気の流れを改善する方法です。(これなら無料!)
日常生活に置きかえて例えるなら、飲み物のストローの長さを短くするということ。長さ30センチの長いストローよりも、15センチのストローの方が流体の内部摩擦が減るので飲みやすい(吸い込みやすい)という理屈です。
そこで、シュノーケルの尾の部分を写真のように短くします。
中には露出した尾の部分を全部カットした方が良い、という説もあるので試した方はお知らせ下さい。
※注意※この作業の詳細判断はご自分でお願いします。


下記は、ダイナモメーター(ダイノ)を使った検証ではなく、あくまでも私の主観です。
エアフィルターを交換すると吸気や排気音が変化する場合もありますが、シュノーケルの加工で変化は無し。
直進しながら4速以上、4000回転あたりからアクセルを大きく開けると、加速の時のもたつきがやや減った気がします・・・たぶん・・よく分からないけど。
嬉しくなる加速感ではないけれど、悪くない、くらいでしょうか。
恐らく、ECUで燃料の調節をしないと本質的な解決にはならないでしょう。
実をいうと、T7に乗り始めた直後からヤマハ純正のエアフィルターが気に入らず、エアフローの改善のために最初の100キロくらいで高性能エアークリーナーに交換しました。
このエアフィルター交換で既に改善はあったものの、それでも高いギアだとアクセルを開けた時のもたつき感が残っていたので、今回のシュノーケルを加工をすることにしました。
もしかしたら、ヤマハ純正の湿式エアフィルターのまま、シュノーケルを加工するともっと体感できるのかも。いや、アクセルを元気よくガバッと開けない人には気がつかないレベルかもしれません。
以上は、ECUの書き換えなし。費用もかからず、基本的な整備知識のある方なら10〜15分ほどでプラスの効果が感じられるかもしれない方法です。
仮に効果が無かったとしても公道を走るには実害は無し。何となく不満足なままでいるよりも、何かを試してみたい方にはお勧めします。一方、出費の心配をしたり、失敗を恐れる人は、そもそもバイクに乗るのは不向きというのが当店の方針ですので悪しからず。
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