ちょうどオイル交換の時期だったので、テネレ700に楽々ドレンプラグを取り付けてみました。
この商品を好む方の特徴・お勧めするのは:
・オイル交換は重要だと考える方
・時は金なりだと考える方
実際にフェムコの製品を導入している企業や整備工場は、オイル交換作業中は車輌、重機、機械設備が非稼働になるので困る、あるいは、オイル交換の件数が多いので作業時間を短縮して稼働率を上げたい、という理由が多いです。
一方、ドレンボルトなんて数百円なのに、これはコスパ悪すぎ!
・・・と感じる人には全くもって不向きですので、このブログは読み飛ばしてください。
楽々ドレンボルトを動画でご紹介する前に、今回のブログを書くに至った背景をお伝えしておきます。
以前に、楽々ドレンプラグをお届けしたお客様より「壊れた」との申告がありました。
メールや写真では詳しい状況が把握できないので、破損した商品を返送して頂き拝見すると・・・
所見
・真鍮製の本体が断裂
・本体は真っ二つ
いったいなぜこんなことに?
※写真は以前に回収した現物と新品の比較


テネレ700用はM14と呼び径が一般的なサイズよりも細いのですが、過去に販売した分、そして、自分の自動車に取り付けても問題は起きていません。
さて、何がどうしてこうなるのか?
という検証も踏まえて、の作業となりました。
検証事項:
M14の楽々ドレンプラグは:
・指定トルク16Nmで本体が壊れるのか?
・16Nmは緩すぎてオイルが漏れないか?
結論:
正常に取り付けられます。
・壊れません
・その後のオイル漏れはありません
※2025年12月11日 追記:装着前にボルトの座面を砥石で平らにならしているので、1ヶ月経ってもオイルの滴りはありません。
では、なぜあんな酷いことになったのか?
それを推理するには、テネレ700用に関する整備の基本情報が手がかりです。
・メーカー純正のスチール製ドレンボルトの締め付けトルクは43Nm
・楽々ドレンプラグは真鍮製のため締め付けトルク16Nm
そう、勘の良い方はすでにお気づきかと思います。
テネレ用の楽々ドレンプラグはネジ径が14mmと標準的なサイズよりも細く、断裂した部分の厚みを計ると1.5mmです。
締め付けトルクが16Nmの真鍮製の楽々ドレンプラグを、46Nm(約3倍!)で締めれば、どうなるかは明白です。
同梱の説明書を読まずに、なんとな~くいつもの調子で取り付けて、グイッっと締め付けた様子が頭をよぎります。
この申告をしてきた方に事情を聞いても、要領を得ない返答です。
実のところ、この破損は、メーカーから聞いている「一番よくある事例」のなのです。
念のためにメーカーにも確認を依頼したところ、「強く締め付けたことによる破損」との判定でした。
必要以上に強く締めると破損する、という旨は同梱の説明書に書いてあるとおり。
よって「壊れた」ではなく「壊した」と受け取られてしまう訳です。
こういう場合は、自分の「不注意で壊してしまった」と打ち明ければ、少しは配慮が受けられたかもしれませんね。
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