BMWバイクのオイル交換くらい自分でできる?

気になる事

BMWバイクのエンジンオイル交換くらい自分でできる。

そう思ったけれど、後にとんでもないことに!

今回のブログ記事は、そんな哀れなオーナーの顛末です。

(最終的には直りますけど。)

まず、エンジンオイルの交換作業を語る前に、皆さまは最近の車やバイクには排気管にO2(オーツー)センサーというモノがついているのはご存知でしょうか。(O2センサーは酸素センサーとして知られています。)

このセンサーが曲者です。(いえ、正しくは皆さまの安全と環境を守ってくれています。)

O2センサーは、エンジンの排気ガスに含まれる酸素の量を監視しています。

センサーがその情報をエンジンのECU(コンピューター)に伝え、ECUは排気ガスと吸気の際に取り入れる空気を勘案し、適切な混合気をエンジンシリンダー内に送る高度な仕組みです。

かなり大ざっぱな説明ですが、近代のエンジンはこの仕組みでエンジンが動くことを理解して下さい。

写真は記事とは関係ありません。

下記は「BMWバイクはエンジンオイルが早く減る」といった雑学に惑わされ、2019年モデルのBMWバイクにエンジンオイルを多めに入れた人の実話です。(本人了承のうえでブログ記事にしています。)

あらかじめ不具合の様子は聞いてはいたけれど、実に惨めな吸気音と排気音でした。

某氏曰く、購入した4リットル缶にオイルが少し残ってしまうと自宅での保管に困るし、オイルパン内の余剰オイルはいずれ燃焼して減るだろうと思ったそうです。

ディーラーは工賃が高い、車輌にセンタースタンドが付いていないので整備性が悪い、オイルフィラーキャップがどうこう、前のバイクのオイル交換は簡単だった・・・と本人の言い分は色々あるようです。

しかし私に言わせれば、納車時に渡されたオーナーズマニュアルさえ読まない人はダメですね。注意点や手順が書いてあります! (思ったったように取り付けができない!のブログ記事も参照して下さい。)

所見

  • 点検窓から見て油量が多いのはあきらか
  • アイドリングが不安定
  • 吸気音、排気音がおかしい(かぶり気味)
  • スロットルの開閉どおりにエンジンが回らない
  • ディスプレイにはエンジンマークの警告灯が点灯

処方

非常にキツいことをいいますが、こういう人につける薬はありません!

これは排気ガスに余分なエンジンオイルが混ざったことが原因です。

排気管についているO2センサーは、オイルで湿った排気ガスが排出されていることをECUに伝えます。

これを受けてECUは混合気を薄く調節しますが、当然ながら排気ガスに含まれるオイルが減ることはありません。

それは、オイルパン内のエンジンオイル量が多すぎるのが原因だからです。

その結果、ECUはO2センサーが異常と判定します。

一方で、ライダーはアイドリングが不安定な(止まる)うえに、エンジンの吹け上がりが悪いので、アクセルを多めに回すのは想像の通りです。

エンジンオイルの入れすぎで上記の症状になってしまった場合に限定(!)と念を押しておきますが、一度こうなってしまうと、オイルパン内のエンジンオイル量を減らしてもエラー表示は消えません。また、エンジンの調子も治りません。

その理由は、ECU(車輌のコンピューター)がO2センサーに異常ありと記憶したままなので、リセットの作業が必要だからです。

ここで、O2センサーをスパークプラグのように外して掃除をしても治りません。

個人的な心遣いとして、リセットの方法を書こうとも思いました。しかし、SNSなどで情報が一人歩きして混乱が起きたり、中途半端な知識で問題を悪化させる場合もあるので、その詳細は割愛します。(この仕事はディーラーの領分だと思います。)

そもそもエンジンマークの警告灯がつくのはよろしくない状況です。エマージェンシーモードでひとまず走れるかもしれませんが、自然治癒はしません。なるべく早くディーラーに持ち込んで点検をしてもらいましょう。

ちなみに、当店では一般の方の作業やメンテナンスは受け付けておりませんので悪しからず

パーツ販売の傍ら、お客さまと話したり、カスタムを見て不安に思うことがあります。

昔はオヤジバイクと嘲笑(?)されていたBMWバイクも、最近は洗練されたモデルが出回っています。

その結果、若くしてBMWバイクを選ぶ方が増えている傾向も良いことだと思います。

その昔はBMWバイクのカスタムは邪道とされ、後付けのカスタムパーツは非常に少く、また、カスタムできる幅もとても少なかったものです。

現在は、BMWをはじめ、多くのメーカーがカスタムパーツを流通させています。

ただし、その中には懐疑的な製品もあるので要注意です。

手に入れたパーツをプラモデル感覚で組み合わせて完成、と考える人もいるかもしれませんが、そこは要注意です。

材料にも色々な種類やグレードがあり、用途に合わせた適切な素材を使っていることを見極める必要があります。

今回のエンジンオイルの交換のように、簡単そうでも知識と技量を要する場合があることを知って下さい。

ことにBMWは(バイクも車も)素人の整備やカスタムを拒むような仕組みや構造を備えている一面もあるため、予想外の手間や費用がかかる場合があります。

メーカー純正パーツが高額なのは世界的に有名です。

もし、愛車のBMWバイクの傷や破損が心配なら、あらかじめ車輌保険に入っておくことを勧めます。

近年は、ディーラーが納車時に懇切丁寧に車輌の点検サイクルや、おおよその費用を予め説明してくれている筈です。

しかし、納車直前のオーナーは興奮しているので、殆どの人がその説明を聞き流しているのではないでしょうか。

あと、正規ディーラー以外でBMWの中古車輌を購入する場合は特に気をつけて下さい。(正規ディーラーで受けるべき整備や点検があります。)

日常の点検を疎かにしたり、メンテナンスの出費をケチるのは、車輌の寿命を縮めるばかりか、自分の命の安売りです。

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