3.11以降、大きな地震がある度に思うこと。
被災する準備をしていない
大地震は明日くるかもしれませんよ。
だから、2週間程度を目安とした生活物資をあらかじめ用意してください!
としつこく言われて続けている。
それでも多くの人々にとってそういった話題はテレビやネットのネタ、または、対岸の火事なのでしょうか。
被災した後に、寒い、暑い、水が無い、食料がない、トイレが使えずに不便、などと嘆けば問題が解決するのでしょうか?(全て予測できたことですよね。)
中には、予報や地震速報が不正確だった、行政がどうだ、国がどうだ、自衛隊がどうだ、などと誰かを呪う言葉を吐く人もいますが、そんなことをしても世の中は変わりません。(人を呪わば穴二つ:つまりは自分に返ってきます。)
さて、本題へ。
バイクオーナーの皆さまは、愛車を地震の揺れから守るためにどのような工夫をしていますか?
ディーラー間では知られた地震対策方法をご紹介します。
(※100%安全を保証する方法ではないことを前置きしておきます。)
ギアを1速に入れてサイドスタンドをかける
といった原始的な方法です。

3.11の後、ショールーム内で被害が少なかった車輌は、ギアを入れてサイドスタンドで展示していた車輌だったそうです。
センタースタンドの方が揺れに強いのでは、と思う方もいると思います。ところが、以外にも、センタースタンドで立てていた車輌はそのまま前後左右に揺れて動いた末に、周りの車輌にぶつかって倒れてしまうそうです。(地震で床上を動き回る机やテーブルを想像して下さい。)
確かに、ギアがニュートラルだと車輌が前後に動いてしまうけれど、ギアが入っていれば車輌は動かないのはご存知の通り。車のサイドブレーキや、パーキングブレーキと似た仕組み。でも、私は言われてようやくこの方法に気がつきました。

以前、バイク仲間とバイクの地震対策について雑談をしている時に、「ギアを入れたまま停車・保管するとミッションに悪影響なのでは」といった意見もありました。
そう思う方は、是非ニュートラルのまま保管しておいて下さい。
ついでに、タイヤも床から離したままのほうが良いかもしれませんね。
(どこにでもいるんですよね、論点が把握できない自画自賛タイプの人って。)
そのほかに、個人的に気になったことを書き留めておきます。
巷では、パドックスタンドに特殊なキャスターホイールが付いて360度自由自在に移動できる便利なスタンドが流通しています。2018年に当店でも取り扱いを検討しましたが、このメーカーは地震の揺れ対策をする意思が全く無いのでボツ。メーカー曰く、キャスターホイール周りに布でも置いておけば地震の揺れも大丈夫、とのことです。
サイドスタンドの裏側に(いわゆる)ゲタをつけている方もご注意を。車輌の傾きが垂直に近くなるほど揺れに弱くなるのはお気づきかと思います。中には、使用による摩滅を嫌ってのことか、固い素材をわざわざ使い、床とサイドスタンドの摩擦係数を減らしているモノもあるようです。
スクーターに関しては、最近はパーキングブレーキが付いているようなので、その機能を使ってみてはいかがでしょうか。
私は・・・一応ギアを入れてサイドスタンドをかけていますが、ハッキリいってバイクや車のことは諦めています。車輌は走れば傷つくものだし、いずれは壊れます。大切なのはそれを使う人間の命です。
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