あるお客様より「GSの文字ロゴのステッカーが剥がれやすい」との情報が寄せられました。
これを機に、お客様のご協力でステッカーが剥がれる原因を考えてみましょう。

そもそも、なぜステッカーは貼り付くのか?
ステッカーの貼り付け面と車輌の間に接着剤が付いているからです。
そして、その接着剤には、溶剤(ガソリン、石油、アルコールなど)に弱い特性があります。
燃料給油の際にガソリンがこぼれてタンク周辺のステッカーやエンブレムにかかると剥がれてしまうのはこれが理由です。

問い合わせを頂いたお客様から話しを伺って気になったのは、車輌のつや出しにプレクサスを使っていること。
そもそもプレクサスは、航空機のウインドシールドの清掃、保護、つや出し用に開発されたらしいです。(製品にはプラスチッククリーナー・保護・つや出しと明記してあります。)
その便利さから幅広く普及したようですが、注意すべき点を忘れ、便利さだけが消費者によって勝手に拡大解釈されていることに原因があるかもしれません。(例:ダ?ソン掃除機は吸引力が最強説)
プレクサスはプラスチックの清掃やつや出しには有効ですが、その成分には溶剤が含まれるという事に留意しましょう。
ネットで色々と検索してみると、プレクサスが使えないところを指摘する情報がありました。
- 吸水性のある素材
- 滑っては困る箇所
- 水分が入ってはいけない箇所
ステッカーの接着剤は完全に凝固しません。貼り付け後もゴムのように軟らかい(ベタベタする)ということは、結果として粘着部分には吸水性があると考えられます。
プレクサスで車輌のつや出しをしており、ステッカーがしばらくすると剥がれてしまう。
そんな覚えのある方は、どこへどのように使っているかを思い起こしてください。
プレクサスを直接吹きかけるということは、プレクサスのつや出し成分(ワックス成分を含む溶剤)が、ステッカーの周囲から裏の接着面にじわりと浸透し、粘着力をどんどんと弱くしてしまう事が考えられます。
つまり、ステッカー周辺にプレクサスをスプレー噴射するのは、そこへガソリンをこぼしているのと似ています。
粘着面=貼り付け面が大きいステッカーはともかく、接着面積が小さなGSや、nineTといったロゴを型取った細い文字のステッカーは特に注意をしてください。

ステッカーの貼り付け手順と貼り付け後の手入れ
まず、ステッカーを貼り付ける前には、貼り付け面のワックス成分をしっかりと落としてください。ロゴステッカーのように貼り付け面積が小さい場合は、とりわけこの脱脂作業が重要です。
次に手入れですが、ステッカーについた汚れを落とす場合は、中性タイプの洗剤を使い、水で流してください。
ワックスやプレクサスのような溶剤成分を含むつや出し剤は、ステッカーの周囲から裏側の接着部分に溶剤が浸透してしまう可能性があるので推奨しません。
【重要】このブログ記事は、プレクサスの製品の特徴を否定しているものではありません。優れた製品であっても、製品の注意書きの読み落としや、勘違いで誤った使い方をすれば、弊害がおきて当然です。
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