日本製品を海外に紹介しましょう!
そんな野望で始まったのがバンザイ・プロジェクトでした。
ただし、数十年前はそんな絵空事に共感する人、店、日本企業は非常に少なかった。
いや、正しくは「長年売れ続けている」や「使えば良さが分かる」という店や企業は多かった。
でも、御社の製品を知らない海外の方達にお勧めするのだから「長所をもっと具体的に」とお願いすると、疎まれた挙げ句に、「分かる人には分かるんだよ!」となってしまう。
この状況を今風の表現に置きかえるなら「プレゼンが苦手」ということだろう。
嫌がる相手に頼むのも野暮なので、思い切って逆方向に舵を切ることにした。
このような流れで、海外製品の価値を日本市場に広めよう、となった訳です。
さて、ところでどうやって海外の事業者と接点を持とうか?
それが最初の課題だった。

一般的には、トレードショー(見本市)などをきっかけに新規ビジネスの話し合いとなるのだけれど、これは企業が圧倒的に優位です。誰からの紹介もなく、実績の無い個人などは相手にしてくれない。
そこで、古典的な営業手法のCold Call(コールドコール=勧誘電話)をすることにした。
要は、先方にいきなり電話をかけて、自己紹介→要件、という手法。

そんな奇襲アプローチを、無茶だ、アホだ、と否定する声もあったけれど、それでもこちらの提案に興味を持ってくれる人がいるのだから世の中は面白い。
その甲斐あって、まずは2社のアメリカ企業がバンザイ・プロジェクトに賛同してくれた。
そして始まったのが、現在のバンザイ・モーター・ワークスの前身となる「バンザイ商店」です。
その開業当初から当店を支えてくれた企業の一つから、オーナーが亡くなった旨の連絡があったのは昨年の11月のこと。

この数年は彼の体調が気がかりだったが、遂にこの連絡が来てしまったのだ。
仕事のついでに、彼と世間話をするのが楽しく、ユーモアと機知を交えたアドバイスを聞けるのが嬉しかった。
世界的にバイク市場は先細りだが、知恵を絞れば常にチャンスはある
というのが彼の信念だった。
彼の息子が事業継承をして、新しいスタイルの事業を始めてくれるのを願うばかりだ。Rest in peace, Andy.
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