私の目指すヤマハテネレのカスタムの方向性は
とにかく、自分なりに走って楽しむこと。
装飾よりも走りやすさ。
そんな思いから、独自の方向性のカスタムプロジェクトを進めています。
以下は、そんな偏った視点のブログ記事です。
ヤマハ テネレ700 ハンドルポジション調整キットという題目ですが、本題に入る前に触れておきたいことが一点あります。
テネレ700に限らず、様々なタイプのバイクで共通して見受けられるのは、シートの前側に座る癖のある人が多いということ。
これは、バイクで走ることより、停車時の足つきを優先しているのでしょう。
シートの前方に座れば、膝の曲げ角度は狭く窮屈になるだけです。
残念ながら、このタイプの人は上達が望めません。
その理由はバイクは腰で乗るという基本を理解していないからです。
以下は、上達を望むライダー向けですので、バイクに乗れない人はここでお引き取り下さい。
シートのどこへ座ればよいのか?
大きく分けて3つ。
- コーナーリングのとき
- 走行中
- タイヤのトラクションを活かすとき
走行状況・路面状況に合わせて重心を前後左右+上下にずらすのがバイクの基本です。
※実際はその場の判断で、もっと前、もっと後、スタンディングポジションと使い分けが必要です。
ただし、身長や腕の長さによっては、上で示すシートの黄緑や水色のあたりへ腰をずらすと、腕や肘が伸び気味になり、両腕が重く感じるかもしれません。
競技用のヤマハYZ250とスポーツツーリング用のテネレ700のおおよそのイメージ2種類(前輪・後輪で合わせたもの)を重ね合わせて対比すると、テネレはYZよりもいかにハンドル位置と座面が離れているかがわかります。
そこで、テネレ700のハンドルバーそのものを手前にずらしてしまう訳です。




では、ハンドルポジションを変更するとどんな効果があるのか?
分かりやすく言い換えると:
- 腕・肩・首・腰が楽になる
- 重心を合わせやすくなる
- コーナーリングが楽しくなる
要は、高速道路、一般道、ワインディング、ダートなど、どこを走っても車体との一体感が増す感じです。
ホイールベースはそのままだけれど、ハンドルが手前にずれたので車輌が小さく感じられます。
ここまでが一般的なテネレ700愛好者向けです。
以下は、テネレ700の秘めた可能性を楽しみたい少数派オーナー向けです。
(※安全な場所で試して下さい。)
テネレ700の場合、フロントとリアシートの境目(ベルトのある)あたりまで腰をずらし、1速でアクセルを大きく開けると、着座のまま・クラッチ操作なしでフロントホイールが持ち上がります。(空気圧を下げるとより体感しやすくなります。)
ところが、そうしたくても、ノーマルのハンドル位置だと腕が伸びてしまい、身長170cm前後のライダーではなかなかそこまで腰を後へずらせない。
そこで、ハンドルポジション調整キットをとりつければ、テネレ700の楽しみは倍増する・・・かもしれません。
百聞は一見にしかず。

当店がBMWバイク向けにハンドルポジション調整キット(いわゆるハンドルバーライザー)を取り扱い始めたのは2005年のこと。
この効果を喜ぶオーナーもいれば、効果がよくわからない、という人も希にいます。
これは、「自称」経験豊富なライダーにありがちなようです。
だいたいこう言ってきます。
何十年も乗っているんだ!
基礎を疎かにして何をか言わんやですね・・・それも何十年(笑
走りの違いは、ライダー自身がどう乗るかです。
当店の承諾無しに、本ブログの内容の一部、または、全てを引用する事は堅くお断り致します。
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