私の場合、排気量の大きなバイクで走ると車輌を問わず右腕のピンクの○で示す部分が辛くなってきます。

それは、手首を捻ってスロットルグリップを操作するから。
それなりに走り慣れていても腕が疲れる理由は、スロットルグリップに連動しているスプリングの力が筋力に対して強いということです。
このブログでは、この右腕の疲労を軽減する方法を考えます。
仕組みは?
一般的な車輌のスロットルは、安全のために、開けると閉まるようにスプリングが組み込まれています。
よって、運転中は無意識のうちに、手や腕はこのスプリングと格闘していることになります。
スロットルをほぼ固定して高速道路などを1時間も走り続けると、右腕が痛くなるのはコレが原因です。(クルーズコントロールはこの疲労負担を軽減するためのものです。)
解決方法
- そんなこと考えたこともない
- 腕を鍛える
- スプリングを調整する
当店のブログを読まれる方なら、まさか、1ということはないでしょう。
「疑問を持たない・考えない」のは、人間の成長を阻害する習慣です。
このタイプの人は、当店とご縁はありませんので速やかにお引き取り下さい。
考える習慣のある方なら、おのずと2か3になるはず。
私の場合、職業ライダーでないにしても、バイクを乗るために柔軟体操と筋力トレーニングをしています。それでもアクセル操作を終日繰り返すと腕には負担がかかる。とはいえ、アクセル操作のためだけに特別なトレーニングをするつもりはない。
そこで、スプリングの力を弱めます。
幸いなことに、ヤマハ テネレ700は簡単です。
整備の基礎が身についている方なら、5~10分程度です。



作業手順
- 作業前にスロットルグリップを回すのにどれくらいの力が必要かを覚えておきます。
- 車輌の左側のカバーを外すと、アクセルワイヤーの先にカムがあるので、それを外して裏側のねじりバネの回り止めの位置を約半回転ゆるめます。
- 出荷設定では向かって右側の回り止めにバネが止まっているので、それを外します。それを左側の回り止めにずらし、外したカムを元の位置に固定します。(最後に外したナットやカバー類を全て戻すこと。)
- 作業後にスロットルグリップを回してどれくらい軽くなったかを確認します。
以上で、スロットルグリップを従来より弱い力で回したり、抑えられるようになり、腕への負担が減ります。もちろん、手を放せばスロットルはオフに戻るので安全です。
ここまで読んで、作業手順や必要な工具が分からない。自分でできるか不安という人は、決して自分で作業はしないこと。必ず日頃からお世話になっているショップに相談をして下さい。
当店の承諾無しに、本ブログの内容の一部、または、全てを引用する事は堅くお断り致します。
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