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BMW R nineT バッテリー交換

よもやま話

さて、気温も穏やかになったので、自宅でR nineTのバッテリーを交換してみました。

交換したのは、以前から興味のあった台湾ユアサ製のバッテリー。
※ ↑リチウムイオンバッテリーではなく密閉式です!

今回のブログ記事は、正しい整備の知識や技量があり、自分の命を賭ける覚悟がある人向けの内容です。

 それって私でもできますか?
 その手順を写真や動画で解説して欲しい!

そう思った人は、上記の赤で強調した文章を読み直してください。

あなたの身の安全のためです!

結論からいって、写真のバッテリーに交換可能です。

左:台湾ユアサ製バッテリー 右:BMW純正バッテリー(いずれも密閉式)

定位置に新しいバッテリー本体を添えるとBMW純正より小さいので隙間が空きます。
(縦横はほぼ同じですが、奥行きが約2センチ薄い)

その隙間にはウレタンやゴムのパッドを入れれば大丈夫。これでメーカー純正バッテリーを固定していた金具がそのまま使えます。

取り付けた直後なので寿命は不明ですが、全ての機能は正常に作動するようです。

ちなみに、高機能なCANバス様はバッテリー交換作業には無反応なようです。ただし、バッテリー交換後はカレンダーや時計の再設定は必要です。

さて、バッテリー交換をブログ記事にしたついでに、最近よく聞くリチウムイオンバッテリーの話題です。

従来の鉛蓄バッテリーよりも軽量だから、という理由でリチウムイオンバッテリーに交換する人がいるようです。

軽量で電気的な仕様がほぼ同じだから・・・などと考えてのことなのでしょう。

しかし、そもそも、鉛バッテリーで出荷された車輌のECUを含む電機部品は、リチウムイオンバッテリーで動くように設計されていません。

フィラメント電球をLED化するような簡単なハナシではありません。

ましてや、経年劣化が疑われるワイヤーハーネスがついた車輌にリチウムイオンバッテリーを装着したり、電機部品を追加するのは、年老いた身体に薬物ドーピングをするようなものではないでしょうか。

以下は個人的な見解であることを前置きしておきます。

そしてこれらを理由に、安易にリチウムイオンバッテリーに交換することはお勧めしません。

理由その1
リチウムイオンバッテリーは発火の可能性があること

スマホのバッテリーの膨張、発火、爆発といったニュースは誰もが見聞きしたことがあると思います。

また最近では、電気を動力とする自転車自動車バスなどが炎上する動画がネットで出回っています。

このようなバッテリーが発火する事故は、鉛バッテリー・密閉式バッテリーではまず起きません。

それは、リチウムイオンバッテリーを発火させるのは簡単だから。

そして、一度発火したら簡単に消火はできません。

バッテリー本体の安全性も大切ですが、リチウムイオンバッテリーの場合、一般ユーザーが使い方を気をつけなくてはいけないのは隠れた短所といえるでしょう。

理由その2
材料の品質が不明瞭

鉛バッテリー・密閉式バッテリーには無くて、リチウムイオンバッテリーにある特徴的な部品といえばセパレーターです。

バッテリーの出力、寿命、安全性を司るごく薄いフィルムがバッテリー内部に入っています。

セパレーターを誰にでもわかるように例えるなら、高性能爆弾についている安全装置です。

覚えておいてください!

この極うす〜〜いフィルムがバッテリー機能をはじめ、加熱や発火といった暴走をコントロールしています。

このセパレーターは、日進月歩の技術革新を遂げている先端材料です。従って、標準化しようにも技術の進化スピードに追いつくのが大変と聞いています。

リチウムイオンバッテリーには高価なものと安価なものがあります。その違いをセパレーターを選ぶメーカーの安全へのこだわりと考えてみてください。
(バッテリーの外見でセパレーターの種類はまったく判断できません。この手の安物買いはあなたの命に関わります。)

理由その3
バッテリーの位置

バイクのバッテリー周辺にある共通のモノといえば?

それはガソリンタンクです。

リチウムイオンバッテリーも鉛バッテリーもショートすれば火花が散ります。

ガソリンの周辺で火花をちらせば何が起きるかは分かりますね。

このような理由から、(正しく安全に作業をするという前提だとしても)私ならバッテリー自体の発火の可能性が少ない鉛蓄バッテリーを選びます。

要領が分かっていれば、自宅でも1時間ほどでできてしまうBMW R nineTのバッテリー交換ですが、知識や経験の無い方にはゼッタイにお勧めしません。

ちまたでは、そのnineTのバッテリー位置をガソリンタンクの下に隠して見た目をスッキリとさせるカスタムキットが出回っているようですが、取りつけ後のバッテリーのショートにはくれぐれもご注意下さい。

私が整備を引き受ける立場であれば、オーナーが鉛蓄バッテリーをリチウムイオンバッテリーに交換した時点でメーカー保証の適用をしないでしょう。ましてや、何らかの不具合があるなら、まずは鉛バッテリーに戻してから車輌を持ち込むようにお願いしたくなります。

当店の承諾無しに、本ブログの内容の一部、または、全てを引用する事は堅くお断り致します。

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