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本音

よもやま話

しばらく前の東京モーターショーの某メーカーのブースで、話しかけてきた西洋のオジサンがいた。

発音と雰囲気からして、あきらかに某メーカーの関係者、またはPR担当といったところか。

しばらくバイク談義をした後、彼から謎のキーワードが出てきた。

それは「アシヅキー」と聞こえた。

私は、会話の流れをとめるような謎の言葉に戸惑った。

質問は「私にとってアシヅキーは重要なのか」ということ。

その意味を聞き直したところ、停車時の「足つき」の事だと分かった。

私の答えはノー。

これは私の持論だが、バイクは乗って楽しむのが何よりも大切。

ピカピカに手入れをする満足感や、立ちゴケを憂慮する消費者心理はわかるが、私のバイクの勘所はそこではない。(※個人的な意見です。)

「足つき優先」を許容できるのは、ママチャリ、岡持と郵便配達のバイクだと思っている。

子供を同乗させている場合や、大切な荷物を積んでいる場合があるので、安全確実に停止できるのが大切だからだ。

 

会話を通じて、両者の波長がピタリと合う感覚というのが誰にでもあると思う。

私の答えは、相手の心に届き、火を付けたようだった。

ここからは一方的なマシンガントーク。

  • 体格差の違いで不安定になったり、車輌を傷つけたくないのはわかる
  • しかし、走る時間に対して、信号で止まるのはごく僅か
  • シートを低くすれば膝は窮屈になる
  • ハンドル操作に悪影響
  • 尻が痛くて楽しくない
  • デザイン性を損ねる

・・・といった正論を矢継ぎ早にまくしたててきた。

要は、メリットが少ないローシートの需要が気に入らないらしい。

これが(台数が売れないのに小言が多い)日本市場に対するメーカーの本音なのか?

交わした会話から、彼はメーカーの関係者なのは明白で、様々なリサーチをしているようだった。

そんな相手の立場もあるので敢えて触れなかったが、日本のバイク雑誌を読んだことがあるのだろうか?

この「足つき」を記事に取り上げる雑誌は非常に多い。

シート高を下げて足つきを良くすることは、安心・安全・快適である・・・と見識の少ない消費者を不可解な理論で煙に巻いている気がしてならない。

雑誌業界は苦境に立たされている。その中で、読み手に受ける記事を多く書き、部数がはけて返品の少ない雑誌を作らなくてはいけないという立場は当然分かる。しかし、バイクを軸としたファッション的な話題や、蛇足な知識より、バイクの本質や楽しさに触れた記事をもっと増やして欲しいと常々思う。

バイクの本質が消費者に正しく伝わっていないから、一向にバイク愛好者が増えないのではないか、と思ってしまうは私だけだろうか。

当店の承諾無しに、本ブログの内容の一部、または、全てを引用する事は堅くお断り致します。

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