オランダの会社のフェムコは、オイル交換が簡単にできる「ドレンボルト」のビジネスに特化した会社です。
幕張メッセでフェムコ社 (Femco)のイベントをお手伝いしたのは、昨年の5月。
お陰様で、昨年のイベントを切っ掛けに、日本でも導入が増えています。
当店でこの商品を扱って面白いなと感じたことは、オイル交換が簡単になると聞いて、その評価が大きく2種類に分かれる、ということです。
① 値段が高いので無駄!
② 現場にも経営にメリットがある!
どうしてこのように相反する答えが返ってくるのかを考えてみます。

ビジネスを考えるうえで、費用(コスト)を抑えるのは正しい、と考える人が多いようです。
それは、利益は下記のように計算するからです。
(※計算を単純にするために売り上げを固定します)
売り上げ ー 費用 = 利益
費用が少なくなれば、利益は増える
逆に、費用が増えれば、利益は減る
実際のところ、従来のメーカー純正のドレンボルトの価格はおおよそ数百円から1000円くらい。
それを価格が数倍するフェムコのドレンボルトにしたら、費用が増えて利益が減ると考えるのでしょう。
まったくその通りです。
ところがその一方で、なぜメリットがある、という声もあるのでしょうか?

それは、視点の違いです。
結論からいうと、導入の理由は、現場の効率が高まるからです。
下記では、フェムコのドレンボルトを使った実際のメリットを挙げます。
- エンジンを止めた直後の熱いオイルでも排油作業ができる
- 従来の工具は不要
- 作業員の手が汚れず、火傷の心配も無用
- 専用ホースをつなぐ時間は数秒〜10秒ほど(種類によって異なります)
- オイルパンのネジを潰す危険が無い
- オプションの真空吸引ポンプでオイルを吸い出せば更に時間短縮可能
時は金なり!
1台の作業に20分費やしていた作業が、10分に短縮できると仮定すると
(※油温が下がる時間、リフトの上げ下げの時間を含む。※真空吸引ポンプ無しの作業)
作業効率は2倍に上がります。
これは、1時間に3台程度の作業が、6台こなせる計算です。
フェムコのドレンボルトを使えば、従来の人数で仕事が2倍こなせるということです。
このことからも、1本が数百円〜1000円のドレンボルトや、従来の手順に固執することで、どれだけ貴重な時間を無駄にし、現場に負担をかけていたかに気がつくと思います。
経営センスが高い人ほど、このメリットや、費用対効果に気がつきやすいということです。
最後に、最近ではどこの企業がフェムコのドレンボルトを採用したかを紹介しましょう。
日本では国際宅配便で知られているフェデックス(FedEx)です。

アメリカ全土のFedExでは、全ての車輌にフェムコのドレンボルトを付けたそうです。
これにより、車輌のオイル交換時間の短縮=非稼働時間(ダウンタイム)が減り、荷物の輸送の効率が高まる訳です。
レンタカーなど、車両保有台数が多い会社、忙しい整備工場ほど、フェムコのドレンボルトを使うべきだということにお気づき頂けましたでしょうか?
フェムコでは、600種類以上のドレンボルトを製作しております。
対象は、農機具、重機、自動車、トラック、バス、航空機、船舶、油圧機械といったオイルに限らず、あらゆる液体に対応できるので水族館の水槽にも取り付けが可能です。
当店では、サンプル品の貸し出しも行っております。こちらよりご相談ください。
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