R nineTにハンドルポジション調整キットを装着してみました。
Urban G/S(アーバン・ジーエス)やスクランブラーという名前の由来は、街乗り用オフロード風の車両といった感じでしょうか。
私の場合、純正の車両にそのまま乗ると、とにかくハンドル幅が広くて遠いので、ライディングポジションはやや前のめり。
これって、映画でスクランブラーを駆るトム・クルーズみたいに、上体を伏せて乗るのが正しいのだろうか?

いやいや、映画ではそれが格好良く見えるけれど、実際はそれだと乗りづらい。
実際、中途半端な前傾姿勢で一般道をしばらく走ってみると、手首、腕、背中がだるくなる。体を頻繁に動かす一般道でこれだから、ほぼポジション固定で高速道路を走ったら、もっと辛いのでは?
そんな訳で、テスト車両にR nineT用ハンドルポジション調整キットを装着してみます。
ハンドルを上に持ち上げる機能の商品は出回っているようですが、これは持ち上げて、手前にずらせるのが特長です。
バンザイ・モーター・ワークスでは、2005年の創業からハンドルを持ち上げて、手前にずらせるタイプを一貫してお勧めしています。
インプレッション!(※個人的な感想です。)
キットの取り付け後は、ハンドルが持ち上がり、更に手前にくるので、自ずと上体が起き上がって楽ちんです。
自分で姿勢の変化を感じるし、
傍目にもその違いがわかります。
純正のままだと、オフロード走行のような切り返しがしにくかった幅広ハンドルですが、このハンドルポジション調整キットのお陰で、ハンドルを左右に振り回してリーンアウトやリーンインのポジションがしやすくなりました。
コーナーリング中に、上体を伏せ気味(前傾)のままハンドルを操作をする必要はありません。
コーナーで思い切りシート前方に腰をずらせば、腰の下でバイクがスーッと小さく旋回してくれるのが心地よく感じられます。(上級者ならこの感覚がおわかり頂けると思います。)
このフィーリングは、正に理想!
オフロードや、ダートトラックのコーナーリングの感覚に近くなったので、その気になれば、ハンドルでカウンターを当てながら走れるかも(笑
とにかく、ハンドルが手前にずれることで上体が起き上がり、一般道を走っていても手首・腕・上半身への負担が少なく感じたのは確かです。また、コーナーリング中のフィーリングの改善は特筆ものです!
短所
敢えてユーザー視点で短所を指摘しましょう。
年式・車種・個体の違いによると思いますが、ブレーキラインの取り回しに工夫が必要かもしれません。
テスト車両のUrban G/Sは、ほぼそのまま取り付けできましたが、個体によっては、ケーブル類を止めているラバーバンド、タイラップを外し、ブレーキラインを少し前方にたぐり寄せる必要があるでしょう。
このハンドルポジション調整キットに同梱されているエア抜きバルブの付いたバンジョーアダプターは、お好みでご利用下さい。
総合判断
場合によっては、ブレーキラインの取り回しの工夫が必要ですが、このハンドルポジション調整キットを取り付けると、乗り心地や操作性が非常に快適になります。
多少の調整は必要なものの、ブレーキラインを交換することなく、この乗り心地を味わえるなら、取り付ける価値は十分あるでしょう。
こんなR nineTオーナーにお勧めします!
- ハンドル幅が広すぎると感じている
- ハンドル位置が遠くて腕が伸びている
- しばらく走ると手首・首・背中が辛い
小柄な方はもちろんのこと、身長170センチ以上の方でも思いの外の効果を感じられるでしょう。
商品ページはこちら上記はR nineTアーバンGSでしたが、その他の種類のR nineTシリーズにも取り付け可能ですのでご安心ください。


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